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カリキュラム

同じ夢を持った仲間と、磨き合い、学び合う。 そこから看護師への第一歩がスタートします。

看護師には高度な知識や技術が不可欠。しかし、一番に求められるのは人間性です。
そこで本学では、学生同士が意見交換しながら協調性・人間性を磨く「グループワーク」を重視し、「認識論」をすべての教科の基本とするなど、独自の取組みを展開。
「心のケアができる看護師」の育成に、力を注いでいます。

充実したステップの3年間。

1年次 感性豊かな看護師へ

座学を中心に、教養科目や看護の基礎について学びます。ベッドサイドで患者さまとふれ合う2日間の基礎看護学習実習なども行われます。

2年次 実践力あふれる看護師へ

「専門基礎分野」、「専門分野」といった座学をもとに2月から「成人看護学」、「老年看護学」の病院や施設での実習が始まります。

3年次 よりよい看護を探求する看護師へ

病院や施設での実習で、様々な患者さまに応じた看護を提供する中で、知識と技術の統合力を高めていきます。看護師国家試験に向けてラストスパートです。

3年間で79単位・2055時間の講義と、23単位・1035時間の実習で確かな技術と知識を習得。

カリキュラム

充実したカリキュラムで、確かな知識と技術を習得。

すべての学生が“看護師国家試験に合格する”ことを目標に、きめ細かな指導を行っています。
「基礎分野」では一般教養や看護の基本について、「専門基礎分野」では健康・病気について幅広い視点から判断できるよう医療・福祉・保健に関する基礎を学びます。それに続く「専門分野Ⅰ」では看護に共通する概念や理論・技術を「専門分野Ⅱ」では専門分野Ⅰでの学びを土台に5領域の看護学について、そして「総合分野」では各分野での学びを統合し、しっかりと知識を積み上げた上で「病院や施設などでの実習」を行い、資格取得と看護師としての自立をサポートします。

基礎分野
科目単位数(時間数)
講義実習
論理学1(30) 1(30)
教育学1(30) 1(30)
行動科学1(15) 1(15)
統計学1(15) 1(15)
情報科学1(15) 1(15)
心理学1(30) 1(30)
倫理学1(30) 1(30)
人間関係論1(30) 1(30)
生物学1(30) 1(30)
社会学1(30) 1(30)
英語 Ⅰ1(30) 1(30)
英語 Ⅱ1(30) 1(30)
保健体育1(15) 1(15)
音楽1(30) 1(30)
小計14(360)0(0)14(360)
専門基礎分野
科目単位数(時間数)
講義実習
解剖生理学4(120) 4(120)
生化学1(30) 1(30)
栄養学1(15) 1(15)
病態・治療論7(210) 7(210)
微生物学1(30) 1(30)
薬理学1(30) 1(30)
食事療法1(15) 1(15)
臨床心理学1(15) 1(15)
社会福祉学2(30) 2(30)
公衆衛生学2(30) 2(30)
関係法規2(30) 2(30)
小計23(555) 23(255)
専門分野Ⅰ
科目単位数(時間数)
講義実習
基礎看護学11(330) 11(330)
基礎看護学実習 3(135)3(135)
小計11(330)3(135)14(465)
専門分野Ⅱ
科目単位数(時間数)
講義実習
成人看護学6(180) 6(180)
老年看護学4(120) 4(120)
小児看護学4(105) 4(105)
母性看護学4(105) 4(105)
精神看護学4(120) 4(120)
成人看護学実習 6(270)6(270)
老年看護学実習 4(180)4(180)
小児看護学実習 2(90)2(90)
母性看護学実習 2(90)2(90)
精神看護学実習 2(90)2(90)
小計22(630)16(720)38(1,350)
総合分野
科目単位数(時間数)
講義実習
在宅看護論4(90) 4(90)
看護の統合と実践5(90) 5(90)
在宅看護論実習 2(90)2(90)
看護の統合と実践実習 2(90)2(90)
小計9(180)4(180)13(360)
総合計79(2,055)23(1,035)102(3,090)

特色ある授業

基礎看護学

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講義
11単位(330時間)
実習
  3単位(150時間)

看護の対象となる人間とライフサイクルにおける健康の意義、保健・医療・福祉における看護の役割を理解し、看護実践の基礎となる知識・技術・態度を学びます。

在宅看護論

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講義
4単位(90時間)
実習
2単位(90時間)

在宅で療養する人々やその家族を理解し、健康上の問題の把握と在宅看護の役割や機能について学びます。また、地域で生活する人々の健康や生活ニーズを理解し、保健・医療・福祉の連携について学びます。

成人看護学

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講義
6単位(180時間)
実習
6単位(270時間)

成人期のあらゆる健康レベルにある人々を理解し、その人々の健康回復を目ざした看護を実践できる基礎能力を養います。

老年看護学

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講義
4単位(120時間)
実習
4単位(180時間)

高齢者を長年培ってきた人生経験や価値観と共に、個別にライフスタイルを持っている人として理解し、障害を持つ高齢者や家族の健康と生活を支える看護を実践していくための知識・技術を学び、生命・人格を尊重する心を養います。

小児看護学

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講義
4単位(105時間)
実習
2単位(90時間)

子どもを「権利を有する主体的な存在」として尊重し、子どもと家族を一つの単位として捉え、子どもと家族が自らの力で健康を維持し、幸福に生活していくことを支援する看護の専門性を学びます。

母性看護学

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講義
4単位(105時間)
実習
2単位(90時間)

妊娠・分娩・産褥期における特徴を家族役割などを通じて、対象の母子への理解を深め、健康な生殖機能を維持・向上するための看護について学びます。

精神看護学

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講義
4単位(120時間)
実習
2単位(90時間)

精神的に健康な人には精神保健の維持・向上について、精神障害によって日常生活に支障をきたした人々に対しては、精神の健康を可能な限り回復し、人間的尊厳を持ってその人が望む生活を、生き生きと送れるようにするための知識と技術を学びます。

メッセージ

英語によるコミュニケーション能力も磨いています。

外国人講師 Gordon Chan ニュージーランド出身

外国人講師 Gordon Chan先生
ニュージーランド出身

英語によるコミュニケーションに必要な基礎能力、さらに看護活動に役立つ英語能力を身につけることを目的に、外国人講師による授業を実施。1回90分で月に2~3回、1年次に半年間かけて行われます。
 自己紹介、挨拶など簡単な内容から始まりますが、授業はすべて英語で行われるのが特徴。とはいえゲーム形式などを取り入れながらリラックスして楽しく学べるので、学生たちにも人気です。

教育の中に貫かれる「認識論」とは

コミュニケーション能力を高めていくのが認識論です。

医療は日々進歩を遂げています。しかし,人間が人間を看護するという営みは、どんなに素晴らしい機械にもできないことです。人間的な触れ合いは、今後も揺るがない看護の土台であり、「手を差し伸べずにいられない」という思いは看護の心であり続けるに違いありません。
 それを前提としつつ、看護の専門職としての立場で他者の心を洞察できるカを育て、ものごとを論理的に考える頭脳を鍛え上げ、コミュニケーション能力を高めていくのが認識論です。本学では、すべての授業のベースにこの認識論を導入し、外部講師を招いて研修も深めています。このような教育を受けて毎年本学から巣立つ先輩たちは、各就職先から「全人的な見方ができる看護職」と高く評価されています。

実習先の実習指導責任者に聞きました。

患者様を笑顔にできる看護師になってください。

ハートランドしぎさん 看護部長 後藤 文人

ハートランドしぎさん
看護部長 後藤 文人

私たちの看護で患者様を笑顔にできたら素晴らしいと思いませんか?
精神科に入院している患者様は様々な面で、生活のしづらさを抱えています。
その生活のしづらさを、少しでも和らげるためには、患者様が望む事と私たちが提供したい看護のバランスが大切です。どちらかに偏ってもよい看護とは言えないでしょう。だからこそ私たちは患者様を含め患者様を取り巻くすべての環境をも理解し分析しなければならないのです。人が人を理解するということはとても大変なことですが、そこにやりがいや面白さを感じてほしいと思います。

自分が受けたい看護を、患者様にも提供できる様な看護師を目指してください。

上野病院 看護部長 高嶋 伊津子

上野病院
看護部長 高嶋 伊津子

看護師を志すには、「看護とは何か」を学ばなくてはなりません。「看護の基本」は対象が人であることは当たり前のことですが、その当たり前のことを大切にする学生に育って欲しいと思っています。 また、質の高い看護を行うためには、知識・技術を備えていることは勿論ですが、一番大切なのは、人を観る力であり、優しさや思いやりが無ければなりません。
実習においては、先輩看護師の働く姿を目の当たりにしますが、日々の業務の忙しさに流されることなく、常に患者様を大切に出来る看護師に育って欲しいと思います。